鉾田病院

診療方針

順天堂大学と直結した医療を民間の温かさで提供
「安全・安心・親切」な地域医療を目指して

  • 患者さまに安心の医療を提供できるよう、医療の質の向上に努めます。
  • 患者さまとの信頼関係を大切にします。
  • 病院の社会的役割を全うすべく、それぞれの責任を果たします。
  • 患者さまの権利を守るよう行動します。

鉾田病院憲章
私たちは、常に誠意と愛をもって患者さまに接し患者さまにやさしく患者さまに親切に、
患者さまに信頼される病院を目指そう。

理事長・院長挨拶

理事長・院長挨

医療法人 東湖会 鉾田病院
理事長・病院長 横田 廣夫

鉾田病院は昭和55年7月の開設以来、救急医療および地域における健康政策に積極的に取り組んでまいりました。平成10年より開始された「鉾田地域における病院群輪番制」にも、開始当初より参加し長きに亘り、二次救急医療機関として鹿島、行方地域の救急医療に協力しております。
救急活動については、当院院長がメディカルコントロール協議会の理事及び事後検証部長として、事案個々の検証を医学的観点から行い、救急隊員の知識・技術の向上並びに救命率向上に努めており、救急救命師の為の研修指定病院にも任命されております。
また、平成20年~平成30年まで鹿島医師会長として、諸問題の対応及び警察、消防、市町村や近隣医療圏との調整に務めている他、常に安全な医療サービスを常時、提供できる体制の確保に努めてまいりました。鉾田病院開院以来20年以上に渡って茨城県救急医学会の運営副委員長、茨城消化器外科漢方研究会、茨城県外科学会の理事および茨城県鏡視下手術研究会代表世話人として我県の医療の発展に尽力してまいりました。
これからも、救急医療に力を入れ地域の皆様と手を携えて鉾田病院がより良い病院になるように、そして今にも増して良い医療を提供できるように努力していきたいと考えています。引き続きご支援の程、お願い申し上げます。

所属学会、専門医
日本外科学会、日本臨床外科医会、日本消化器外科、日本輸血学会、日本体協公認スポーツドクター、日本救急学会専門医、日本消化器内視鏡学会認定専門医指導医、日本医師会認定産業医、日本東洋医学専門医指導医、順天堂大学医学部ラグビー部OB会会長

特色

特色

当院は、順天堂大学外科系派遣病院として、勤務医の多くが順天堂大学医学部の出身です。地方にあって大学レベルの医療を提供しております。
標榜科目は内科、整形外科、眼科、内科、小児科、循環器内科、消化器外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科、麻酔科(ペインクリニック外来)、脳神経外科、麻酔科、リハビリテーション科だけでなく、禁煙外来、漢方外来、スポーツ外来など地域のニーズに細かく対応できる施設を目指しております。

病院概要

院長 横田 廣夫
所在地 〒311-1504 茨城県鉾田市安房1650-2
TEL 0291-32-3313
FAX 0291-32-3430
交通案内
  • 鹿島臨海鉄道新鉾田駅よりタクシーで5分
  • 駐車場有り:計80台(無料)
来院に必要なもの
  • 保険証
  • 紹介状(お持ちの場合のみ)
  • 母子手帳(乳幼児のみ)
病床種別および届出・許可病床数 一般病床・62床
救急医療提供体制 二次救急病院

予約

診察日変更のお知らせ

令和6年5月の泌尿器科外来は、次の通りになります。5月11日診察。5月18日休診。

外来診療表

令和6年4月1日~

    診療時間
整形外科 午前 9:00~12:00 磯崎
第1週は
休診
磯崎   磯崎 磯崎 北浦診療所
午後 15:00~17:30 磯崎
第1週は
休診
磯崎   磯崎 磯崎 磯崎
14:00~
16:00
眼科 午前 9:00~12:00 守屋   守屋 守屋 守屋  
午後 15:00~17:30 守屋   守屋 守屋 守屋  
内科・循環器内科 午前 9:00~12:00 田口
牛山 田口 田口
田口 笠巻
第1、5週のみ
横田廣夫
第2週のみ
黒田
第3週のみ
小泉
第4週のみ
午後 14:00~17:30       田口 笠巻
第4週のみ
15:00~
 
小児科 午前 9:00~12:00            
午後 14:00~17:30 第1・3・5
伊藤
第2・4
鈴木
田中        
消化器科 午前 9:00~12:00     長峰      
午後 14:00~17:00     長峰
17:00まで
     
耳鼻咽喉科 午前 10:00~12:00         廣島屋  
午後 14:00~17:00         廣島屋  
皮膚科 午前 9:00~12:00        
第1・4・5週
 
午後 14:00~16:00        
第3・4・5週
 
泌尿器科 午前 9:00~12:00           横田(英)
第3週のみ
脳神経外科 午前 9:00~12:00           鮎澤
第2・4週のみ
麻酔科
(ペインクリニック)
午後 17:00~20:00     神山(洋)      
漢方外来   予約制 月~金 お電話にてお問い合わせください
リハビリテーション科 午前 8:40~12:00 予約制 予約制 予約制 予約制 予約制 予約制
午後 13:00~17:30 予約制 予約制 予約制 予約制 予約制 予約制
16:00まで
※土曜の午後の物療はありません

アクセス

部門紹介

看護科

理念

  1. 患者さまの訴えに耳を傾け、思いやりの態度で接する。
  2. 自己の看護観、倫理観を持ち自主的に看護を行う。
  3. 総合医療の中での看護の役割を理解し理論的根拠に基づいた看護を実践する。

外来

外来

私たち外来看護は病院の顔であるとともに玄関であるという認識のもと、わかりやすく丁寧な対応に心がけて参りたいと思います。
また、患者さまに安全・安心・納得していただける治療を受けていただけるように、受診という限られた時間の中でスタッフ一丸となり、多くの患者さまの支援ができるように努力しています。患者さまやご家族からの意見や質問などございましたら、お声がけをお願いしたします。

病棟

病棟

当院の病棟では整形外科、内科、眼科、消化器外科や手術後の治療など、62床に様々な疾患の患者さまが入院されております。
最近では脳卒中後や変性疾患によるリハビリテーション目的の方も多数入院されています。入院中の同じ病室内でも患者さまの悩みは多様です。私たち病棟看護はそのような悩みを受け止め答えつつ、医師やソーシャルワーカー、リハビリスタッフ、薬剤師などと連携をとりながら、チーム全体で患者さまのその人らしい生活を送るために必要な看護を行っています。
患者さまひとり一人の表情やしぐさなどから辛さや思いを知ることを心がけ穏やかに入院生活を過ごすことができるよう、努めて参ります。

看護師を目指すあなたへ

奨学金制度のご案内

当院では看護師を目指す方を対象とした奨学金制度を用意しております。 夢の実現のために当院の奨学金制度を是非ご利用ください。

貸与金額 : 月10万円×24ヶ月+学費全額免除+働いた分の給与(時給制)

この奨学金制度に関する詳しい内容は下記のPDFを参照いただくか、お電話にてお問い合わせください。

問い合わせ先 : 事務長

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リハビリテーション科

方針

こどもから大人、アマチュアからプロ選手まで幅広く支援いたします。

当院のリハビリテーション科は、茨城県より地域リハ・ステーションの指定を受けており、地域の皆様に選ばれるリハビリテーション科であり続けます。

リハビリテーション科

概要

施設基準 運動器Ⅰ、脳血管疾患Ⅱ、がん患者リハビリテーション
主な疾患 骨折、スポーツ障害、脳血管障害、神経疾患、運動器不安定症、失語症、高次脳機能障害、摂食嚥下障害、(器質性・機能性・麻痺性)構音障害、発達障害、言語発達障害など
リハビリテーション科概要

リハビリテーション科部門紹介

理学療法

理学療法では、入院をされている方には主に、退院するために必要な動作(寝返り・起き上がるなどの基本的な動作やトイレ・着替え・入浴などの身の回りの動作、家事動作、復職へ向けた動作)を集中的に治療を実施して家庭復帰・社会復帰を目指します。
外来でお見えの方には、主に日常生活における身体的不便さの改善、痛み・痺れの軽減、スポーツ復帰を目指した診療を行うなど、それぞれの目標に応じた理学療法を実施しています。

作業療法

作業療法では日常生活動作(食事・更衣・排泄など)の自立や家族の方の介助をできるだけ軽くするリハビリテーションを提供いたします。また退院後の生活を想定した、買い物や調理、洗濯などの訓練も積極的に行っております。

言語療法

言語聴覚療法は子どもから大人まで、幅広く対応して地域貢献することを理念に掲げ、外来・入院に関わらず言語聴覚療法を提供しております。

対象

  • ことばがうまく話せない(発音・構音の問題)
  • 発達が気になる、友達とうまく関われない、落ち着きがない(発達の問題)
  • 吃音、呂律が回らない(吃音・発音の問題)
  • ことばが出てこない(失語症など)
  • 飲み込みがうまくいかない、むせる(嚥下の問題)
  • 読み書きが進まない、学習でつまずきがある(読み書きの問題)
  • もの忘れが気になる(高次脳機能障害の問題)

リハビリテーション科の3つの特色

1. 脳損傷後の支援の充実

脳梗塞や頭部外傷を患った方の「もう一度運転したい」を叶えるため、自動車運転の再開に力を入れています。ドライビングシミュレーターを使用した評価・訓練とともに、自動車教習所と協働し実車運転の練習を作業療法士が先頭となって行っております。 嚥下造影検査・嚥下内視鏡検査を完備し、在宅や施設の方が利用しやすいよう日帰りでの検査~プログラムの立案も実施しております。 失語症友の会の活動を支援し、展開期に向けた仲間づくりの場も支援しております。

脳損傷後の支援の充実

2. スポーツリハビリテーションの提供

当院の理学療法士が日本整形外科学会認定スポーツ医と協働してスポーツ復帰の支援をいたしております。

スポーツリハビリテーションの提供

3. 小児ハビリテーション(リハビリテーション)の提供

※現在新規の受け入れは行っておりません。

当院ではことばや発達、運動に関する支援を行っております。

小児ハビリテーション(リハビリテーション)の提供
小児ハビリテーション(リハビリテーション)の提供
小児ハビリテーション(リハビリテーション)の提供

リハビリテーション開始までの流れ

1.指定のフォームまたはお電話でお申し込みください
2.当院担当スタッフからお電話いたします
3.(かかりつけ医がいらっしゃる場合は)紹介状をお持ちください。
4.当院医師の診察
5.評価・検査
6.治療開始

必要に応じて他院専門科へご紹介となる場合もございます。

リハビリテーション科お問い合わせ

お電話にてご相談ください。
TEL:0291-32-3313
TEL:0291-32-3313
※入院に関するお問い合わせは当院医療相談室へご相談ください。

医事科

私たち医事科スタッフ一同は「病院の顔」として患者さまにやさしく患者さまに親切に笑顔で対応いたします。
ご意見・ご要望などがございましたら、スタッフまで気軽にご相談ください。

栄養科

栄養食事指導

入院および外来の患者さまを対象に、医師の指示のもと、管理栄養士が一人ひとりの食習慣に合わせた食事のアドバイスを行っています。
(予約制のため、ご希望の場合は外来診察時や入院の際にスタッフへお問い合わせください)
内容 : 糖尿病、高血圧症、脂質異常症、腎臓病、心臓病、嚥下機能低下、低栄養、高度肥満など

入院中の食事について

食事時間

区分 朝食 昼食 夕食
時間 8:00 12:00 18:00

配膳方法

平成29年7月より温冷配膳車を導入しました。温かいものは温かく、冷たいものは冷たいまま配膳できるようになりました。

行事食

年中行事や季節のイベントにちなんだ行事食を月に1回程度提供しています。

嗜好調査

年に1回、入院患者さまを対象にアンケート形式による嗜好調査を実施しています。

栄養管理

入院中の栄養状態を評価し、栄養管理計画書を作成しています。
医師、看護師、言語聴覚士、管理栄養士など他職種でカンファレンスを行い、患者さまの栄養管理を行っています。

放射線科

鉾田病院における診療用放射線の安全利用のための指針

入院および外来の患者さまを対象に、医師の指示のもと、管理栄養士が一人ひとりの食習慣に合わせた食事のアドバイスを行っています。
(予約制のため、ご希望の場合は外来診察時や入院の際にスタッフへお問い合わせください)
内容 : 糖尿病、高血圧症、脂質異常症、腎臓病、心臓病、嚥下機能低下、低栄養、高度肥満など

第1  目的
本指針は、医療法施行規則の一部を改正する省令(平成31年厚生労働省令第21号)に基づき,病院における診療放射線に係る安全管理体制に関する事項について定め、 診療放射線の安全で有効な利用を確保することを目的とする。本指針は、当院における診療用放射線の利用に係る業務に適用される。

第2  医療放射線安全管理責任者と医療放射線管理委員会について
 1. 医療放射線安全管理責任者の配置
病院長は、診療用放射線の利用に係る安全管理のための責任者(以下「医療放射線安全管理責任者」という。)を配置すること。
 2. 医療放射線安全管理者の要件
医療放射線安全管理責任者は、診療用放射線の安全管理に関する十分な知識を有する常勤職員で当該医師 及び歯科医師、又は当該医師、歯科医師の適切な指示体制を確保した中で診療放射線技師を責任者とすること。
 3. 医療放射線安全管理委員会の設置
病院長は、診療用放射線の利用に係る安全管理のために医療放射線管理委員会を設置し、医療放射線安全管理責任者を委員長とする。
 4. 医療放射線安全管理委員会の構成
医療放射線管理委員会には、医療放射線安全管理責任者、医師若干名、診療放射線技師若干名、看護師、その他委員長が必要と認めた者から構成し、委員長が招集し、これを主催する。

第3 診療用放射線の安全利用に関する基本的考え方
国際放射線防護委員会(ICRP)200年勧告であるPublication103およびPublication105に基づき、特に放射線診療を受ける患者の医療被ばくについて医学的手法の正当化およびALARAの原則を参考に放射 線防護の最適化を図る。

第4 放射線診療に従事する職員に対する診療用放射線の安全利用のための研修
 1. 研修対象者
医療放射線安全管理責任者(または医療放射線安全管理委員会)は、別表1に定める放射線検査を依頼する医師及び歯科医師を含む放射線診療に関連する業務に従事する者(研修対象者)に対し、診療放射線の安全利用のための研修を行う。
 2. 研修項目
研修の内容については、別表1に定める研修を受ける職種ごとの研修項目について行う。
 3. 研修方法
本研修は、病院の実施する他の医療安全に係る講習会等と組み合わせて開催する。
 4. 研修頻度
病院長は、対象者に診療用放射線の安全利用のための研修を1年度あたり1回以上受講させなければなら ない。必要に応じて定期的な開催とは別に臨時に開催することができる
 5. 研修の記録
医療放射線安全管理責任者は、研修を実施したときは、実施内容(開催日時、講師、受講者氏名、研修項目等)を記録し管理する。

第5 線量管理及び線量記録・診療用放射線の安全利用を目的とした改善のための方策
 1. 医療放射線安全管理責任者の役割
医療放射線安全管理責任者は、放射線診療を受ける患者の当該放射線による線量の管理及び記録・その他の診療用放射線の安全利用を目的とした改善のための方策として、線量管理。線量記録、診療用放射線に 関する情報等の収集と報告を行わなければならない。
 2. 線量管理及び線量記録の対象となる放射線診療機器等
当該病院の線量管理及び線量記録の対象となる放射線診療機器等は、別表2に定める。
 3. 線量管理
対象となる放射線診療機器等について関係学会の策定したガイドライン等を則り診断参考レベルを活用して線量を評価し、診療目的や画質等に十分に考慮した上で、最適化を定期的に行う。線量管理の実施に係 る記録は、日付、方法、最適化の内容、結果、実施者等を記録する。
 4. 線量記録
当該病院の対象となる放射線診療機器等ごとに、関係学会等のガイドライン等を参考に、当該放射線診療 を受けた患者が特定できる形で、被ばく線量を適正に検証できる様式を用いて記録し、原則として電子的に行う。ただし、別表2に定める当該診療を受けた患者が特定できる形で記録している場合には、そのものを線量記録とする。但し、線量を表示する機能を有しない機器は被ばく線量の記録は行わない。 当該線量記録の保管期間については、診療録の保管期間(5年間)に準じるものとする。
 5. 診療放射線に関する情報等の収集と報告
医療放射線安全管理責任者は、行政機関、学術誌等から診療用放射線に関する情報を広く収集するとともに、得られた情報のうち必要なものは、放射線診療に従事する者に周知徹底を図り、必要に応じて病院長への報告を行うこと。

第6 放射線の過剰被ばくその他放射線診療に関する事例発生時の対応
 1. 病院の報告体制
医療被ばくに関連して患者に何らかの不利益(以下、「有害事象」という。)が発生した場合又は発生が 疑われる場合は、又は医療被ばくに起因する組織反応(確定的影響)の可能性がある有害事象が発生した 場合、これを認識した従事者は当該患者の主治医、所属長を通じて医療放射線安全管理責任者にその旨を 報告すること。
 2. 有害事例等と医療被ばくの関連性の検証
有害事象の報告を受けた主治医又は医療放射線安全管理責任者は、放射線診療を受けた患者の症状、被ばく状 況、推定被ばく線量等を踏まえ、患者の有害事象例等が医療被ばくに起因するかどうかを判断する。また医療放射線安全管理責任者は、起因すると判断された場合には医療被ばくの正当化が適切に実施されたか。 組織反応(確定的影響)が生じるしきい値を超えて放射線を照射にていた場合は、患者の救命等の診療上の必 要性によるものであったかの観点から検証を行う。また、必要に応じて、主治医及び当該放射線診療に携わった実施医、診療放射線技師等とともに対応すること。
 3. 改善・再発防止のための方策の実施
医療放射線安全管理責任者は、2の検証を踏まえ、同様の医療被ばくによる有害事象等が発生しないように、 改善・再発防止のための方策を立案し実施すること。

第7 医療従事者と放射線診療を受ける患者間の情報の共有
 1. 放射線診療を受ける患者に対する説明の対応者
放射線診療を受ける患者に対する説明行為は、当該診療の実施を指示した主治医等が責任を持って実施する。また、放射線科医師、診療放射線技師及び放射線部門に所属する看護師は、患者に対する説明を補助すること ができる。ただし、当該放射線診療の正当化については医師又は歯科医師が説明すること。
 2. 放射線診療を受ける患者に対する実施前の説明方針
放射線診療を受ける患者に対する実施前の説明は、当該検査・治療により患者の想定される被ばく線量とその 影響の説明(確定的影響及び確率的影響)、リスク・ベネフィットを考慮した当該放射線診療の必要性(正当化)の説明、および当該病院で実施している医療被ばくの低減に関する取り組み(最適化)について説明を行う。
 3. 放射線診療実施後に患者から説明を求められた際の対応方針
放射線診療実施後に患者から説明を求められた場合及び有害事象等が確認できた場合の対応は、1、2の説明 対応者及び3の患者に対する説明方針に沿って対応する。また、救命のためにやむを得ず放射線診療を実施し、 被ばく線量がしきい線量を超えていた等の場合は、当該診療を続行したことによるベネフィット及び当該診療 を中止した場合のリスクを含めて説明する。
 4. 患者等による診療用放射線の安全利用のための指針の閲覧
本指針の内容について、患者等が閲覧できるよう病院のホームページに公開する

第8 その他
 1. 外部病院等に紹介する患者に対する説明方針
放射線診療を目的として外部病院等に紹介する患者については、紹介する医師等が正当化及び依頼内容の最適化を行い、これらの内容を含めて患者に対して放射線診療の実施前説明を行うこと。
 2. 指針の見直し
本指針の改正については、関係学会等の策定したガイドライン等の変更時、放射線診療機器等の新規導入時又 は更新時等、医療放射線安全管理責任者が必要と認めた時に改正内容に関する審議を行い、病院長が決定する。
 3. 用語の補足
指針において使用された放射線の生物学的影響について、以下に記載する。 放射線の生物学的影響について 組織反応(確定的影響)、しきい線量と線量増加に伴う反応の重篤度によって特徴つけられる細胞の障害。 被ばくした線量がしきい値を超えると発生するおそれが高くなり、線量が高くなると重篤度が増す。 附 則 この基本方針は,2022年3月1日から施行する。

別表1


別表2
2 線量管理及び線量記録の対象となる放射線診療機器等
線量管理及び線量記録の対象となる放射線診療機器等は、次の通りとする。
• 移動型デジタル式循環器用X線透視診断装置
• 移動型アナログ式循環器用X線透視診断装置
• 据置型デジタル式循環器用X線透視診断装置
• 据置型アナログ式循環器用X線透視診断装置
• X線CT組合せ型循環器X線診断装置
• 全身用X線CT診断装置
• X線CT組合せ型ポジトロンCT装置
• X線CT組合せ型SPECT装置
• 陽電子断層撮影診療用放射性同位元素
• 診療用放射性同位元素